今から約50年前、中沢機工は井戸屋さんとして始まりました。
時代が変わり世代が変わっても原点である井戸工事は大切にしています。
中沢機工では、さく井工事(井戸掘り)・井戸用ポンプの設置から家の中への配管まですべてを行っています。
井戸を作りたい、昔の井戸を蘇らせたいと言った井戸工事から
ポンプを交換したい、水質検査をしたい等の井戸のメンテナンスのことまで
井戸に関する事もぜひご相談ください


井戸について
茨城県で使われている井戸には大きく分けて2つの種類があります。

浅井戸(井戸コガ使用)
浅い井戸、現在飲料水用はあまり掘られていない。
深井戸
深さ約30〜40m以上の井戸。飲料水用では現在の主流。
 
大型井戸掘り機械の一部
 

浅井戸とは
浅い井戸で、井戸の技術が発達していない時代に掘られていました。
表面水(雨水や浅い深さを流れている地下水で汚れている場合が多い)が混入しやすいのと、
工賃が深井戸とあまり変わらないため、現在ではあまり掘られていません。

深井戸とは
現在主に掘られている井戸で、深さは約30〜40m以上あります。浅井戸と違い表面水が混入しにくいので、
家庭などの飲料水にも使えます。現在の主流の井戸です。
ただし、掘る深さが深いので、山間部等の岩盤や転石(土の中の石)がある場所では40m掘るのが難しい場合があります。

中沢機工では、深さ50mまでの小型機械と100m以上掘れる大型機械の二台を用いて、
お客様の用途に合わせた施工を致します。

大型井戸掘り機械のやぐら 採取したサンプル 井戸の洗浄と
水量測定
水を採取するケーシング

中沢機工の井戸掘り機械
 
大型井戸掘り機械
  深さ100m以上掘れますが、機械の据付に時間がかかります。
  また、据付・掘削のために広い場所が必要です。
  地面の中に転石があると、掘るのに時間がかかります。


 小型井戸掘り機械
  
深さ50mまでしか掘れませんが、据付や撤去が簡単です。
  小型なので、据付・掘削に広い場所を必要としません。(乗用車2台分程度)
  ある程度の大きさの転石なら、砕いて掘る事が可能です。

井戸ができるまで
現場状況の確認
まず現場の確認・調査をし、これにより掘ることが可能かどうか、使用する機械等を判断します。
また、地下水の深さ、地層等も推測します。
掘削開始
機械を搬入・設置し、掘削(井戸掘り)を開始します。
掘削をしながら地層のサンプルも採取します。
深さの判断
サンプルから水道(ミズミチ・地下水の通り道)の深さを判断し、水を採取する深さ・井戸の深さを決定します。
ケーシング押入
ケーシング(井戸の壁となるパイプ)を入れ、周りに砂利・粘土を入れ固定します。
ポンプの選定
井戸から水をくみ上げるポンプを決定します。ポンプの大きさは汲み上げる水の量・水位によって変わります。
井戸の仕上げ
揚水管(水を汲み上げるためのパイプ)・ポンプを設置し、井戸の完成となります。
井戸水を飲料水や生活用水として使用する場合には水質検査も行います。


現在茨城県の県南・県西・鹿行地区では、条例により地下水の採取量が規定されています。
理由としては地盤沈下を防ぐためで、生活用水ではポンプの能力(吐出口断面積)が
50cm2以下となっています。
50cm2をパイプの直径で考えると、直径7センチ5ミリφ75と呼ばれるパイプということになります。
通常家庭の井戸ポンプは直径2〜2.5センチ(φ20〜φ25)のパイプですので、一般のお宅で使用する場合にはまず問題はありません。

これは水量に直すと、一日約500トン(500000リットル)の水量となります。
一人の人が一日に使う水の量(トイレ、風呂なども含む)は約400リットル位と言われていますので、
1日あた り1,111人分の水量が使えるということです。